⭐︎書き方講座 粘葉本和漢朗詠集(平安)

〈読み〉
涼しやと草むらごとに立ちよれば暑さぞまさる常夏の花

〈歌意〉
少しは涼しいかと思ってあちこちの草むらに立ち寄ってみると、一段と暑さがまさる常夏の花がさいているよ

常夏の花=なでしこの別名


 仮名の技法として、1番大切なことは、筆の鋒先が必ず線の真中(中心)をとおることです。えてして筆の鋒先が線の片側に出る、(所謂側筆)になると、べたっと、太い線になり、品位が下がります。筆を立てて、掌の中がゆったりするように、注意して練習しましょう。
 練習の際、2行にならなくても、区切りのいいところで切って、3行、4行になってもかまいません。

⭐︎墨つぎはかすれたら墨つぎしてください。但し連綿の途中ではしないことが望ましい。